【横浜】遺産相続の依頼は事前に！相続放棄の失敗事例を紹介

手続きをするのが間に合わなかった

父はギャンブル好きでよく借金を作っていたので、亡くなった父に借金があることにもそれほど驚きませんでした。相続放棄をすれば返済の義務がないことを知り、債権者に書面で送って相続放棄の意思を伝えました。その後、何度か督促状が届きましたが、もう関係ないと思って放置していたところ、債務者に訴訟を起こされてしまいました。そのとき初めて、相続放棄には家庭裁判所での申述が必要なことに気づきましたが、既に期限である3カ月を過ぎていました。

結局、相続放棄の手続きができず、借金の返済をする羽目になり、本当に失敗したなと思っています。

必要書類に不備があった

母が長期入院をしていたため、亡くなったときに病院から多額の請求書がきましたが、プラス財産がほとんどなかったので相続放棄を選択しました。

相続放棄には家庭裁判所での申述が必要なことと、相続放棄の申述ができるのは3カ月ということは十分承知しています。しかし、たまたま家庭裁判所が近所にあることもあり、手続きを先延ばしにしていたらあっという間に3カ月の期限が目前になりました。本当にぎりぎりというところで、申述の手続きをしましたが、書類に不備があり受理してもらえなかったのです。

そのときちょうど運悪く海外出張が入ってしまい、相続放棄ができませんでした。最初から行政書士に依頼しておけばよかったと後悔しています。

単純承認が既に成立していた

父はもともと生真面目で、人からお金を借りるような人ではなかったので、相続するのはプラス財産だけだと勝手に思っていました。
そうした中、生前父が乗っていた車がかなり古く、正直邪魔だなと思い、相続人が私1人だったこともあり、名義変更をした後すぐに売却してしまいました。

ところが、ある日父に借金があることを知らされ、数十万円ならすぐに払ってしまおうと思っていたのですが、1,000万円というかなりの金額だったのです。大したプラス財産もなかったので、相続放棄をしようと思いましたが、車を売却した時点で単純承認が成立してしまっていて相続放棄ができませんでした。
売った車はたった数万円だったのにも関わらず、これだけの借金を払うのは割に合わないと思いましたが、調べもしないで売却した自分が悪かったと諦めています。

隠し財産が見つかった

ギャンブル好きの父は昔から借金をしていたので、父が亡くなったときはできるだけ早く相続放棄の手続きをしてしまおうと考えていました。
友人からも期限を過ぎると相続放棄ができなくなると口酸っぱくいわれていたので、葬儀が終わって間もなく申述の手続きを済ませました。

しかし遺品を整理していたところ、FXの口座が見つかり、少ない資金からレバレッジを掛けてかなりの資産を増やしていたのです。
相続放棄の取り消しをしたかったのですが、原則取り消しは認められないということで本当にがっかりしています。

このように相続での失敗は少なくありません。予め注意しておくことも大切ですが、専門家に依頼することも手段の1つでしょう。横浜で相続相談を検討しているなら、行政書士・富樫眞一事務所相続サポートへお気軽にご相談ください。